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東院庭園(平城宮跡)
東院庭園は1998年から一般公開されている、1967年に発見された平城旧跡の東端に庭園の遺跡を復元した庭園です。もともと古代文献では存在が確認されていましたが、本格的な発掘によりその全貌が明らかになったそうです。東西80m×南北100mのこの大きな庭は「続日本紀」の「東院」という言葉にちなんで東院庭園と名づけられています。またこの庭で奈良時代の天皇や貴族がここで儀式や宴会を行っていたそうです。
今回、3月末に平城宮跡の散策も兼ねて、庭園を見てきました。平城宮跡はどの駅からも徒歩だと行きづらいところにあります。私は近鉄大宮駅にあるレンタルサイクルを借りて、近鉄大宮駅から行きました。近鉄大宮駅から平城宮跡までは、ゆっくり自転車を漕いで、15分程かかりました。また平城宮跡の中もかなり広いので、レンタルサイクルはとてもお勧めです。
まだ平城遷都1300年祭の開催前だったので、かなり人はまばらでした。また急ピッチで平城遷都1300年祭に向けて工事をしておりました。
東院庭園に行く前に、平城宮跡の散策をしましたので、簡単にその紹介を。
まずは平城宮跡の正門となる朱雀門です。朱雀門の向こう越しには大極殿を観ることができます。
朱雀門を越えて、大極殿のほうを散策しました。やはりかなり広大な敷地です。
大極殿の辺りもまだ工事中でした。今回は入ることができませんでしたが、平城遷都1300年祭が始まったら入れると思います。
いよいよ東院庭園です。東院庭園は平城宮跡の東側の端にあります。入口の建物は資料館にもなっていて、東院庭園に関する説明や、発掘の際の貴重な資料が見学できます。
まずは東院庭園の全体図です。
東院庭園はそんなに大きくないので、入ってすぐに庭全体が一望できます。
順路に従って周回します。池の中心にある中央建物は「正殿」で、宴会や儀式に使われたそうです。通常は入ることができません。ただ先日NHKで放送された「大仏開眼」(遣唐使から帰った吉備真備を主人公にしたドラマ)では、宴会のシーンなどでここが実際に使われていました。
また「正殿」の裏側には、築山石組や曲水がありました。
以上で東院庭園の紹介は以上です。
東院庭園は復元の庭園ですが、かなり初期の日本庭園であり、歴史的に見ても価値の高い庭園です。確かに平等院は、この東院庭園にかなり影響を受けていると思われます。
追記(2010年5月)
2010年5月22日付の各新聞によると「文化審議会は21日、平城宮東院(とういん)庭園(奈良市)を特別名勝に、福島県白河市の白河藩の居城「小峰城跡」や、徳島県阿南市などの「阿波遍路道」など13件を史跡、名勝、天然記念物に指定するよう文科相に答申した。」とあり、平城宮東院庭園が特別名勝に指定されるようです。
ちなみに名勝にはすでに昨年、指定されているそうです。
東院庭園のご案内
所在地 | |
アクセス | 近鉄大和西大寺から徒歩10分 |
開園時間 | 9:00〜16:30(入園は16:00まで) |
休園日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始休園 |
料金 | 無料 |
公式サイト | 東院庭園(奈良県・公式観光サイト内) |
情報更新日 | 2013/12/1 |
※情報が変更されている可能性があります。公式サイトを確認されてからお出かけすることをおすすめします。
東院庭園の地図情報
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