退蔵院(妙心寺)(2008年6月)



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退蔵院(妙心寺)(2008年6月)

退蔵院(たいぞういん)は京都市右京区花園にある臨済宗の寺院で、臨済宗妙心寺派大本山妙心寺の塔頭です。

1404 年(応永11年)に波多野出雲守重通(はたのしげみち)が高徳のきこえ高い妙心寺第3世をつとめる無因宗因禅師(むいんそういん)への深い帰依によって、無因宗因禅師を開山として建立したのが退蔵院のはじまりです。 その後足利義満の弾圧もあり妙心寺は一時衰退し、応仁の乱では妙心寺とともに退蔵院も炎上しましたが、1597年に亀年禅愉(きねんぜんゆ)禅師によって再建されました。



妙心寺を訪問するのは初めてです。今回は妙心寺へは嵐山よりバスで移動しました。バス停から徒歩5分ほどで妙心寺の入口に着きました。妙心寺の近くには「妙心寺前」「妙心寺北門前」などのバス停があり、妙心寺へのアクセスはバスが便利そうです。

<妙心寺入口>
妙心寺・入口

妙心寺全景の案内図です。沢山の塔頭があります。妙心寺は退蔵院のほかにも「桂春院」「大心院」が通年公開しています。今回はまず退蔵院に向かいました。

<妙心寺全景>
妙心寺全景

退蔵院の入口です。入口近くに退蔵院の案内もありました。

<退蔵院入口>
退蔵院・入口

<退蔵院案内>
退蔵院・案内

妙心寺は見どころの日本庭園が1つだけでなく、室町時代の画聖狩野元信によって作庭された「元信の庭」、昭和になってから造園家・中根金作氏の設計によって作庭された「余香苑(よこうえん)」、さらには余香苑の入口には白砂(陽)と黒砂(陰)のコントラストが印象的な枯山水庭園の「陰陽の庭」があります。

まずは順路に従って、「元信の庭」です。「元信の庭」は画家である狩野元信がこれまで描いてきた自分の絵を、実際に立体的に表現した庭で、この「元信の庭」が狩野元信の最後の作品になっています。また作庭にあたり、庭の背景には常緑樹を中心に用いており、一年中変わらない美しさ「不変の美」を求めたと言われています。

残念ながら「元信の庭」は写真にありますように、通常の拝観では横からしか見られないようになっています。特別公開時や一部大手旅行会社のツアーなどでは正面から見られる機会があるようです。

<元信の庭>
退蔵院・元信の庭1 退蔵院・元信の庭2 退蔵院・元信の庭3 退蔵院・元信の庭4

次は「陰陽の庭」です。こちらも枯山水の庭園ですが、入って左側が白砂の「陽の庭」、右側が黒砂の「陰の庭」になっています。これは1つの事象にも裏と表があるように、二面性を表現しています。また、陽の庭に7つ、陰の庭の前方に5つ、後方に3つの石が使われ、7・5・3の調和の取れた石使いをしています。

<陰陽の庭>
退蔵院・陰陽の庭1 退蔵院・陰陽の庭2 退蔵院・陰陽の庭3 退蔵院・陰陽の庭4

次は「余香苑」です。こちらの余香苑は「陰陽の庭」の枯山水庭園ではなく、池泉式庭園です。奥の滝から池泉へそそがれる水の流れの音がとても心地いい庭園です。藤棚からは水の流れの音を聞きながら、余香苑全体を観賞することができます。

※正確には「陰陽の庭」も「余香苑」の一部ですが、今回の説明では便宜的に分けて紹介しています。

<余香苑(よこうえん)>
退蔵院・余香苑1 退蔵院・余香苑2 退蔵院・余香苑3 退蔵院・余香苑4

以上で妙心寺・退蔵院の紹介は終了です。

退蔵院の「余香苑」は、JR東海の「そうだ 京都、行こう」の2013年春のキャンペーンの舞台にもなっており、春の桜のシーズンもお勧めの庭園です。

退蔵院(妙心寺)のご案内

所在地京都府京都市右京区花園妙心寺町35
アクセス(京都駅から)市バス26番 宇多野・山越行き「妙心寺北門前」下車、徒歩約5分
開園時間9:00〜17:00(閉門)
休園日無休
料金大人500円、小中学生300円
公式サイト退蔵院(妙心寺)(公式サイト)
情報更新日2014/2/1

※情報が変更されている可能性があります。公式サイトを確認されてからお出かけすることをおすすめします。


退蔵院(妙心寺)の地図情報


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