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渉成園
渉成園(読み方:しょうせいえん)は、真宗大谷派の本山・東本願寺の飛地境内地です。渉成園は寛永18年(1641年)に将軍徳川家光から東本願寺に寄進したことに由来し、承応2年(1653年)、石川丈山によって書院式の回遊庭園として作庭したとされます。
東本願寺自体もそうですが、渉成園は京都駅から程近くの立地にもかかわらずほぼ180メートル四方の正方形をなす広大な敷地にあります。また一辺が100間(約180m)あったということで「百間屋敷」、境内周囲に枳殻(カラタチ)の生垣が植えてあったことから、「枳殻邸」(きこくてい)とも呼ばれていたそうです。
庭園は東山を借景として造られ、東側に「印月池(いんげつち)」、西側に建物を配した池泉回遊式庭園で、庭園内の各見所を「渉成園十三景」として紹介しています。
渉成園は京都駅から徒歩10分くらいのところにあります。拝観料は協力寄付金という形で、500円を払うとちょっと豪華なカラーの渉成園ガイドブックがもらえます。以前来た時と違うパンフレットだったので定期的にリニューアルしているみたいです。
入口程近くに渉成園の案内図があります。こちらの案内図では「渉成園十三景」を紹介しています。
渉成園に入ってすぐに、園内の北側の池には臨池亭と滴翠軒があります。写真の手前の建物が臨池亭、奥の建物が滴翠軒です。
渉成園を回遊していきます。回棹廊(かいとうろう)があります。この回棟廊をわたって渉成園の中央の大きな印月池に浮かぶ北大島に渡れます。
北大島には、茶室「縮遠亭」があります。縮遠亭がある北大島はちょっと高台になっていて印月池を望む景色もいいです。
次に侵雪橋です。
侵雪橋を渡ってしばらく進むと印月池を臨む開けた場所に出ます。ここは木々がなく視界が開けているため解放感がいいです。ちにみにこの印月池の水は琵琶湖疏水の分水で、東山蹴上からひかれているそうです。また4枚目の写真に写っている建物は漱枕居(そうちんきょう)です。
最後に傍花閣(ぼうかかく)です。
渉成園の庭園巡りは以上です。
渉成園はもともと東山を借景としていたそうですが、京都駅近くということもあり、マンションやビルがどうしても景色に写りこんでしまいます。京都の借景庭園の問題は難しいですが、とてもすばらしい庭園でした。
渉成園のご案内
所在地 | 京都市下京区正面通間之町東玉水町 |
アクセス | 市バス 大徳寺前下車 徒歩約5分 |
開園時間 | 午前9時〜午後4時(受付は午後3時30分まで) |
休園日 | |
料金 | 協力寄付金:500円 |
公式サイト | 渉成園(「東本願寺」HP内) |
情報更新日 | 2013/11/23 |
※情報が変更されている可能性があります。公式サイトを確認されてからお出かけすることをおすすめします。
渉成園の地図情報
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