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東福寺(八相庭園)
東福寺(読み方:とうふくじ)は、京都市東山区にある臨済宗東福寺派大本山の寺院です。「東福寺」の寺名は奈良の東大寺と興福寺の二大寺から1字ずつ取っています。
東福寺は重森三玲が作庭した八相庭園の有名ですが、紅葉の時期はテレビやガイドブックなどのあらゆる媒体で紹介される通天橋がとくに有名で、たくさんの観光客でにぎわいます。
東福寺へのアクセスはJR奈良線・京阪本線「東福寺駅」から徒歩で10分程です。何度が訪問していますが、東福寺駅から東福寺に向かって歩いく途中、霊雲院を訪問してから通天橋を眺めつつ東福寺に行き、東福寺で八相庭園を拝観したあと、光明院に行くのが私の定番コースです。
まずは東福寺に行く途中に通天橋が見えます。写真は3月のためイマイチですが紅葉のシーズンにも行ってみたいです。7月の写真がありましたのでそちらも載せておきます。緑の木々が織りなす通天橋の景色も気持ちいい眺めです。
また通天橋の下の渓谷には昔桜があったが、後世かならず遊興の場となり修行の妨げになるからと伐採したそうです。その代りに秋の紅葉シーズンには素晴らしい景色が堪能できる場所になったというのも面白い話ですね。
東福寺は大きな寺院で敷地内には山門や本殿などがありますので、そちらを参拝してから八相庭園の入口に向かいます。
八相庭園は庭園は、昭和を代表する作庭家の重森三玲によって昭和13年に作庭された庭園で、方丈の四方にそれぞれの方角にちなんで「南庭」「北庭」「西庭」「東庭」の異なる4つの庭園からなります。これは釈迦成道を表現しており、八相の庭と命名されています。禅寺には数多くの庭園がありますが、四周に庭園をめぐらせたものはこの東福寺が唯一とのことです。
入口をはいるとすぐに、八相庭園のひとつである「南庭」が見えます。この南庭は荒海の砂紋の中に蓬莱、方丈、瀛洲、壺梁の四仙島を表現した配石で、右方には五山が築山として表現されています。これは鎌倉期庭園の質実剛健な風格を基本としつつも、重森三玲が近代芸術の抽象的構成をとり入れた枯山水庭園となっています。
次に順路に沿って、「西庭」に行きます。西庭は「井田市松」の庭とも呼ばれ、さつきの刈込みと砂地がおりなす市松模様が特徴的で、くず石を方形に組んで井田を意図しています。西庭の端にある小さな三尊石も気になります。
次に方丈の裏側にある「北庭」です。北庭は石と苔の市松模様が特徴的です。この石は作庭以前に南の恩賜門内にあった敷石を再利用したものだそうです。
最後に「東庭」です。こちらは石柱で北斗七星を構成し、雲文様地割に配している小宇宙空間を表しています。東庭の石も東司の柱石の余材を利用したらしいです。
以上で東福寺の紹介は終了です。
東福寺の八相庭園は重森三玲の代表する庭園の一つです。
東福寺のご案内
所在地 | 京都市東山区本町15丁目778 |
アクセス | JR奈良線・京阪本線「東福寺駅」下車徒歩10分 市バス202,207,208系統「東福寺」バス停下車 |
開園時間 | 季節により変動。公式サイトで要確認 |
休園日 | 無休 |
料金 | 方丈八相庭園拝観料 400円、通天橋・開山堂拝観料 400円 |
公式サイト | 東福寺公式サイト |
情報更新日 | 2013/10/13 |
※情報が変更されている可能性があります。公式サイトを確認されてからお出かけすることをおすすめします。
東福寺の地図情報
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