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妙蓮寺(十六羅漢石庭)(平成21年5月)
大徳寺に寄った後に、この妙蓮寺に行ってきました。大徳寺からは自転車で5分位のところにあります。道路で言うと、京都駅方面から堀川通を上がっていき、寺ノ内通りを左に曲がってすぐのところにあります。
妙蓮寺の十六羅漢石庭は、妙蓮寺の僧・玉淵坊日首(ぎょくえんのぼうにっしゅ)が江戸時代初期に作庭した枯山水の庭園ですが、火災により損傷していたのを近年修復し復元したそうです。
妙蓮寺の入口は、結構周りの風景に溶け込んでおり、自転車でボーとしていると通り過ごしてしまいそうな感じでした。また入口近くには解説板もありました。
<妙蓮寺・入り口>
<妙蓮寺・解説版板>
入ってしばらく進んだところに受付があります。受付入口の前庭(?)にも、ちょっとした庭園がありました。なんか造り途中みたいな中途半端な感じですが、石橋なんかはかなり立派そうです。
<妙蓮寺・受付入口>
受付で拝観料を払い、中に入るとすぐに妙蓮寺の庭園「十六羅漢石庭」があります。ラッキーなことに、拝観者は私一人だけだったので、のんびり十六羅漢石庭を堪能しました。
<十六羅漢石庭>
拝観者は私一人だけでしたが、係りの人が丁寧に解説してくれました。
白砂にひかれた直線は空、石の周りの曲線は雲で、全体で宇宙を表している庭だということです。中央にある大きな青石は臥牛石(がぎゅうせき)といい、お釈迦さまを表しているそうです。確かに言われるとそう見えます。また臥牛石のまわりの他の石は真理に呼応する地涌の菩薩を表現していて、お互いが感じあい交信している姿を白砂の波紋で表現しています。
ちなみに臥牛石は、太閤秀吉が聚楽第造営の際、北の守りとして伏見城から現在地に移転したと伝えられています。
<お釈迦さま>
この庭園には、十六羅漢石庭という名前が付いていますが、この釈迦様をのぞくと15個しか石がありません。残りの一つは拝観者(自分)自身が羅漢なのだそうです。
<十六羅漢石庭の15個の石>
以上で妙蓮寺の庭園は終わりです。
妙蓮寺は、広くはないものの、しっかりとまとまった枯山水の庭園で、ゆっくり鑑賞できるとてもよい庭園でした。是非、大徳寺に拝観の際には、こちらも寄ってみてほしいです。
妙蓮寺のご案内
所在地 | 京都市上京区寺ノ内通大宮東入 |
アクセス | ・京都市バス「堀川寺ノ内」下車、徒歩3分 |
拝観時間 | 午前10時から午後4時 休み:毎週水曜日、年末年始 |
料金 | 境内自由、方丈・庭500円、収蔵庫+300円 |
公式サイト | 妙蓮寺 |
情報更新日 | 2009/11/23 |
※情報が変更されている可能性があります。公式サイトを確認されてからお出かけすることをおすすめします。
妙蓮寺の地図情報
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